No.32
2009年2月25日号
田植えのお話
ここハノイ郊外では3期作は普通です。
初回は冬〜春「テト」旧正月が終わって間もなく正月気分を一掃するかのように田の片隅に水引いて苗代造り、2月初旬に田植えが一斉に始まります。
そして5月にはもう稲刈りして収穫。2回目は春〜夏5月田植えして8〜9月に刈入れ、3回目は夏〜秋9月に田植えして11月に刈入れ。農民は勿論の事、水牛も田の土も栄養豊富な水路の水も休む暇などありません。生活の糧は全て田んぼです。
   

田植えは一家で子供たちも手伝ってお母ちゃんが音頭をとって、皆さん頭に「ノン」NON(ノンと言う草で編んだ陣傘)かぶって田植えします。田んぼの一区画の面積は大小さまざまですが日本と比較すると小さい、畦も狭く機械化は無理ですね。


手植えする定規となる紐や棒定規等は使いません、田の端からそれぞれが苗持って目分量で植えていきます。一区画植え終われば見事に縦横通りが通って美しい田んぼに早変わり、おみごとと言わざるを得ません。年3回毎年同じ事の繰り返しなので仕事の手順は手慣れているのでしょう。

さてその手順ですが水牛に引かせた1本鋤で耕した田に水を満たします。水路から小型ディーゼルポンプでホースを使って我田に引く方もいますが、お母ちゃんと娘がバケツの双方に紐付けて水路より掛け声宜しくリズミカルにすくい上げて田に水を満たす人たちもいます。

又一人で水引く娘さんは、三叉の上から紐付けたバケツ吊るして水を杓う風景も見ることができます。畦に堰があってその堰を開ければ水が入ってくるなんて方法は残念ながらありません。汗をかく事になんのためらいもありません、ただただ我田に水が引ければ。

   
 
引き終わると又水牛の出番、のし棒を引っ張って均します。その後は人海戦術見事に田植えの完了です。肥料なのかそれとも除草剤なのか不明ですが手かごに入れた顆粒状の物を手蒔きする姿が見られるようになります。水牛は娘さんや子供たちに引かれて畦の草取り兼栄養補給に余念がない。

   

田植えは女性の仕事なのでしょうか?ハノイ郊外では何故か皆女性、聞けば男性は水牛を使う仕事・畦の補修など床造りが専門らしい。田植えする姿を畦から一服しているお父さんらしき姿は実に絵になりますよ。

前号に戻る トップページに戻る